2015-01-01から1年間の記事一覧

再生の風景

もう二度と再生されない話 彼は新しいバンドを組み始めた ぼくの紡いだ言葉を歌う彼の声が好きだった ぼくの紡いだ言葉は彼以外歌ってほしくなかった 彼はすごく真面目で、本当に真面目で その大きな目でいつも何かをみすえている気がしてぼくはいつもどこか…

知らないほうがいいとわかっていながら私たちは知ろうとしてしまう 私たちの心はどんどんコンクリートで固められていく それは強くなったんじゃない 知ってはいるけど 私たちはもう一度幸せの定義をしなければならない

彼女が彼を愛するようなことが人を愛すということならば、私は一生は誰かを愛さずにいようと思った

「誰かが幸せになったら誰かがその分不幸にならなきゃいけないこと。たぶん君も知っているよ。」

幸せなんてすぐ消えるから信じないほうがいい 好きは嫌いの始まりで 近づきすぎるとあとは離れることしかない 私が毎晩話すあの子も

もうすべて投げ出して 今から逃げ出そうと思った ギターを背負って 何も言わずにどこかに行ってしまおうと思った ずっと片思い はじめて線路の上を歩いた ここを歩いていけばあなたの街にたどり着けるのかな 夏の夜は私の心を無敵にさせた 愛を知らない人間…

その声はそのくちびるは誰のために? 誰を見てもそんなことを考えている 東京は思ってたよりも冷めたところでもなく、夢のようなところでもなく、 駅で誰かに教えこまれたようなセリフを繰り返しながら募金を呼びかけるアフリカ人とその前を通り過ぎる何千、…

人は自分に向けられた言葉と自分の名前が呼ばれることにに弱い

どうして生きてるんだろう その答えはまだ見つからない そもそも答えなんてないのかもしれない 隣り合って歩く男女の手はなぜ結ばれないのか 謎だらけだ

「負でも必ず正になれる」

私が好きな音楽はいつまでこの世にとどまっていてくれるだろうか 私に子供ができて孫ができてそれでも残ってくれているだろうか 聞かせてあげたい 私の好きな人たちに私の大好きな音楽を

好きなのに理由なんてないよ 定義付けなんてやめよう

夢の話

下駄箱に向かう途中 でもそこは知らない学校 下駄箱に向かうまでに長い廊下がある 突然すごく背が高い男の子が腕を組んできた 誰だかわからない でも彼は私とずっと腕を組んで楽しそうに話してる 現実だと思ってがっかりしたの 夢だった よかった だって

男は夢を見つづけ 未来を語りつづける

どこか自信なさげで「素朴」って言葉が似合う少年はバンドをやっていた 毎日学校から帰る電車の中で会う彼は いつもギターを背負っていて あの頃の私はあなたが誰なのか気づかなかった 彼をステージで見たのはあの日 セミが鳴いていた 純粋にかっこいいと思…

あなたがどんなに拒んだって私は抱きしめ続ける 思いっきり泣かせてほしい これは可能形じゃなくて受身形 「あなたに泣かされたい」 そうこれは受身形 4分43秒の景色を音を最初から最後までに見た人にしか知れないこと

大切な人の手を握るまでは死ねないと思った

真っ直ぐな人間になりたい 誰がなんと言おうが自分が信じたいものを信じる 好きなものを愛す そんな人間になりたい 周りの目を気にしてばかりいるのはおかしい そんな自分は嫌だ

いつだって原動力は「くやしさ」だった

彼女は秋生まれだからこれが17回目の夏 このままずっと寝ていたってそんなの関係なしに時間は進んでいく秋がきて18回目の誕生日 冬がきて春がきてまた夏がくるそのサイクルは永遠に繰り返される このまま寝ていても私がいてもいなくてもそれは今までもこれか…

夢の話

私は男の人と夜の公園に座っていた 彼はメガネをかけていて私より年上だった 初めて見たのに全然そんな気がしなくて、今思うと不思議だけれど私は彼のことを一瞬で好きになった どうやら、彼と私は恋人どうしだったらしい そして2回目の夜 私たちはまた公園…

彼女は海を見る

彼は絵を描いている ある日、彼の手は足は動かなくなった彼女は彼を海に連れ出した彼はその動かなくなった足で海へと消えた彼女は止めなかった 僕たちが出会ったのは彼女が高校生だった頃 僕の足と手がまだ動いた頃 僕は彼女の絵を描くのが好きだった 僕の足…

私の好きなあの人は気持ちを温度であらわす人 わたしは生ぬるいっていうのが何度だか知らない でも、36度はあたたかいってことは知っている 君の気持ちはいつも冬のあたたかい日みたいな温度だった 冬なのにあたたかい日なんてちょっと変だけど君はそういう…

水族館のイルカ

水族館のイルカはどうしてジャンプしているのだろう 楽しいのかなって思う 何を思って なんのために きっと理由なんてないんだろう

「すべて終わりにしよう」 「まだ始まってない」 「あの子はきらい、君はすき」 「あのこはだれ?」 「しらない」 「君はどこ?」

あの人は天才だと思う 惚れ込んでしまうくらい魅力的だ もうあの人みたいな人には一生かけても出会わないと思った最初はおもしろい人だなって思うくらいで彼は独特の方言でいつも話した でもギターを持って歌い出した途端、彼の声とギターはまわりの空気を彼…

あんなに好きだったものをからだが拒絶した 同じことをやっても他人の方が楽しそうに見えた みんな自分が一番かわいい 負けず嫌いだった私はいつの間にか、最初からあきらめるようになった 何を考えても何をしても一歩届かない

楽しくなくても笑えるあの子と 楽しくても笑えないあの子 あなたは…どっちですか?

隣にいる人によって態度が変わるような人間になりたくないし、そんな人間に私は負けたくない 何かを手にするためには何かを犠牲にしなくちゃいけない あの子に勝つためには…?

わかっている 努力しなかった自分が悪いことは いまさら泣いたって遅いよ でも、今日隣りに座ったあの子には負けたくないと思った あの子にだけは勝ちたいと思った